一色第五町内会・自主防災対策

一色第五町内会では自主防災対策としての心得を4つの段階に分けてまとめました。

  1. 平時の話し合い編
  2. 平時の準備編
  3. 災害時の情報収集編
  4. 災害時の避難編

です。

それぞれに印刷保存用のPDFも用意されていますので、ダウンロードして手元に保存してください。

 

また、葉山町役場のホームページに防災関連マップが揃っています。

用途に合わせてそちらも活用してください。

平時の話し合い編

一色第五町内会 自主防災対策 - 平時の話し合い編 

 

まえがき

 このマニュアルは一色第5町内会地域に対応した自主防災対策であり、平素からの防災対策と訓練および啓発について、列記したものです。

 災害発生時のとっさの行動は、普段からの訓練や危険回避のための思考が大きく反映されるものであり、各家庭や地域としても定期的に取り組むことが重要です。

 

Ⅰ. 家庭での災害対策

各家庭で、以下の点について話し合い、申し合せ、対策物資の準備をしておくことが、被害を少なくする第一歩です。一度でもいいですから、ご家族等で話し合ってください。このことにより、考えたリスクの数十パーセントが回避できると言われています。

 

1.発生時の命の確保

いかなる災害においても、まず、自分の生命の確保を優先してください。無慈悲のように思われますが、自分が生命を確保できなければ、次はありません。

そのためには、平時から、災害発生時の退避場所等を話し合って、決めておいてください。

これには、

a.家の中での退避場所

自分の家の中に居た場合の、退避場所、外に出る手段。

たとえ外出して屋内に居た場合においても、安全な場所、非常口等を確認するよう心がけてください。

b.屋外での退避場所

屋外の場合には、災害によって対応があるように思われますが、まずは、自分たちの通常の生活パターンに沿って、考えてください。

・地震の場合

 まずは退避場所、火の元の処理、緊急避難場所への移動ルート。

・津波の場合

 津波が来ると考えられる場合には、すぐに事前に申し合せた高台の避難場所に移動。

・台風の場合

 「避難指示」があった場合には、指定の避難場所に移動してください。

・竜巻の場合

 この場合には、出来るだけ早く頑丈な建物内に避難してください。

 地下室に類する場所があれば、そこに避難してください。

・雷の場合

 頭上近くに来た雷の場合には、すぐに、出来れば屋内に、無理な場合には出来るだけ広い場所で小さくかがむことがいいとされています。電柱や木の下、林のなかはかえって危ないそうです。

c.救出が必要な場合の対処

もしも救出の人手等が必要となる場合を想定して、呼子類や救出信号となる旗等を準備しておくとよいです。

d. お互いの連絡手段の申し合せ

災害発生時の安全が確保できたら、お互いの様子を確認する手段を話し合い、決めておくことが重要です。 

それぞれの家庭独自の連絡手段や、その手段が無理の場合における、ニ重三重の手段についても決めておいてください。

 

2.避難時の約束事

災害発生が一段落した場合には、次の発生に備えての緊急避難についても、話し合っておく必要があります。

これについても、下記のような状況等について、どこにするかを決めておいてください。

a.自分の家に居た場合の緊急避難場所、およびルート

b.子どもの通学途中の場合の緊急避難場所、およびルート

c.最終避難先での家族等の集合場所と確認時刻のとりきめ

キーワード:津波てんでんこ、より早くより高く

 

3.家庭での防災備品

家庭用防災備品についてはいろいろなセットで販売もされていますが、それぞれの家庭の状況に応じて備えることが肝要です。以下はチェックリスト等にしてください。

 

・非常用食料品:保存食も考えられますが、定期的に消費しながら、常に新しいものを家庭内に一定量を備蓄する方法もあります。

・調理・給水器具:水は貴重であるため、洗えない場合があります。このため使い捨ての紙製食器を利用したり、または食器の上に食品用ラップフィルムを被せて使用するなど。

また、給水用ポリタンク等も重要です。キャンプ用品のフィールドクッカーも有効です。

・医薬品類/簡易医療具類:自分でできる応急処置に見合った装備や薬品(ガーゼ、包帯、三角巾、ピンセット、消毒液等)や常備薬を持っていることが望ましい。

また、慢性疾患のある場合は、それらの治療薬も普段からすぐに持ち出せる状態にしておくとよい。

・灯火類/燃料:夜間や停電した屋内外では、照明の有無が生き死にの明暗を分ける時があります。懐中電灯やそれに匹敵するもの、キャンプ用品のそれも有効です。

・避難用品:キャンプ用テントや寝袋は有効です。

・救助用品:これらは防災倉庫にも一定数用意されていますが、なお、個人用としてヘルメット(繊維強化プラスチック(FRP)製がよい)。

・その他:災害時には情報伝達や通信手段が制限される場合がありますので、ラジオ(人力発電式のものが有効)、携帯電話類、ホイッスル等を備えておく。また、身分証明書類かそのコピー(運転免許証・パスポート・健康保険証・住民基本台帳カード等)および自力で説明できない場合に備えて、身元・連絡先・血液型・疾病・その他をメモしたもの。

 

平時の話し合い編
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平時の準備編

一色第五町内会 自主防災対策 - 平時の準備編 

 

Ⅱ.平時災害対策

1.平時災害対策組織

平時の災害対策組織は災害発生時対応に備えて、普段から災害に備えての訓練や各種の情報を周知させる目的で組織するもので、正規の防災委員に加えて、町内会役員および各班の班長により、構成する。

 

2.防災訓練

a.葉山町、一色連合町内会による防災訓練

これまで通り、積極的に参加する。

町内会としては訓練内容に応じて、付加的訓練を追加することがある。

b.第五町内会防災訓練

b1.避難経路別訓練

:町内会で事前に想定した1次避難場所への避難訓練を、少なくとも年1回は実施する。

:概ね班ごとに想定した1次避難場所を明示したものを配布または回覧し、班ごとの1次避難場所および避難経路を周知させる。

:可能ならば、各班の防災協力者による避難・誘導を行う。

 

3.安否確認用世帯人数調査

この調査を毎年行い、昼間在宅者(葉山町内も含む)、と夜間在宅者の2種類の世帯人数を調べる。可能ならば、町内会会員以外も行う。

 

4.要支援者リスト作成

:町内の災害時の避難に際して、支援が必要な人については、プライバシーに配慮し、事前登録制とする。

:リストは町内会長が保持する。

:登録者は可能な限り優先的に支援が行われる。

 

平時の準備編
平時準備編.pdf
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災害時の情報収集編

 一色第五町内会 自主防災対策 – 災害時の情報収集編

 

情報収集

1.葉山町における災害情報

a.葉山町防災無線

津波等の災害情報は男性の声で放送されます。

これは以下の手段でも確認が出来ます。

①テレホンサービス

放送が聞き取れなかった場合には、875-4000のテレホンサービスで確認することが出来ます。

②防災情報メールサービス 

葉山町には防災情報メールサービスがあります。事前に登録しておくと、携帯電話やパソコンに防災情報をメールで知らせてくれます。

登録方法

下記の登録用アドレス宛てに空メールを送信すると登録されます。

bousai-hayama-t@ktaiwork.jp

③葉山町のホームページ閲覧

トップページの右上部に「防災に関する情報欄」が設けられています。

葉山町ホームページのアドレス:http://www.town.hayama.lg.jp/

④「湘南ビーチFM」(78.9MHz)による放送

行政無線の放送後、5分以内に、同じ内容で割り込み放送が行われます。

「湘南ビーチFM」はインターネットのサイマルラジオ(http://www.simulradio.jp/)でも聞くことが出来ます。

スマートフォンでも専用アプリで聞くことが出来ます

 

2.家族間での情報連絡確認手段

家族間の安否確認や連絡手段はお互いに決めておくことが重要です。災害時には次の手段があります。

a.NTT等の災害用伝言ダイヤル

災害発生時に、被災地への通話がつながりにくい状況(ふくそう)になった場合、サービスが提供されます。

固定電話でも携帯電話でも利用可能で、声を30秒吹きこめられ、2日間保持されます。

利用方法

① 171にダイヤルする。

② 録音の場合:1を押す。

  ガイダンスが流れます。

② 再生の場合:2を押す。

  ガイダンスが流れます。

③ 被災地(自分)の連絡先の番号を

  市外局番から入力。

③ 被災地の連絡先の番号を

  市外局番から入力。

④ 録音する。

④ 再生する。

b.NTT等の災害伝言板    

大きな災害が発生した場合に、サービスが提供されます。

携帯電話により、被災地(利用可能地域は確認可能です)の方のみが、安否情報等が登録できます。

安否確認は連絡したい人の携帯番号を入力することにより、どこでも可能です。

利用方法

① Iモード等の接続サービスのトップページに「災害伝言板」と表示される。

② 「登録」「確認」「削除」を選択。

③ 伝言の入力:「登録」

  100文字以内で伝言を入力して、

  登録ボタンを押す。

③ 伝言の確認:「確認」

  確認したい人の携帯電話番号を入力して、

  検索ボタンを押す。

c.第五町内会メーリングリストの活用

第五町内会では災害時連絡用に、事前登録制によるメーリングリストを作成し、災害時の連絡用に利用します。

但し、このメーリングリストでは登録者全員に配信されますので、プライバシーには気を付けてください。

 

災害時の情報収集編
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災害時の避難編

一色第五町内会 自主防災対策 – 災害時の避難編

 

災害時の避難

1. 避難の連絡(放送等)

避難の連絡については、放送等で行われますが、次の3段階がありますので、内容をよく確認して行動してください。

◎避難準備情報:文字通り、すぐ避難できるよう準備をする。

◎避難勧告情報:危険を感じている場合には避難をする。

◎避難指示情報:危険なので必ず避難する。

 

2.避難場所

第五町内会地域における災害時の避難場所は、次の3段階に設定しています。

◎緊急避難場所:一刻を争う避難場所

◎一時避難場所:葉山町で指定した一時避難場所

◎滞在型避難場所:葉山町で指定した避難場所

 

①緊急避難場所

災害の発生時には、一刻を争う避難が必要です。そこで第五町内会においては、独自に概ね班単位相当で、以下の緊急避難場所を海抜20m程度のところに設定しています。

いずれも事前に土地・家屋の所有者の方々には了解を得ています。

 

津波の場合には

森山神社または三ヶ岡山中腹の玉蔵院墓地(通称「山の上墓地」)

 森山こみち、長雲閣こみち、佐島石こみち周辺の住民はここがおすすめです。

角田清貴駐車場

 菖蒲沢周辺の住民についてはここがおすすめです。

山口蓬春記念館

 近代美術館バス停周辺の住民はここがおすすめです。

ルックハイツ

 三ヶ下周辺の住民はここがおすすめです。

 

土砂災害の場合には

近代美術館

 一時避難場所への避難経路等が断たれた場合には、近代美術館を緊急避難場所へ。

 

②一時避難場所

一色会館(森山神社)

 災害が一段落し、安全が確認されたら、緊急避難所等から一時避難所へ移動する。

 必要な場合には、ここから集団で滞在型避難所へ移る。

 

③滞在型避難所

葉山小学校

 津波が想定される場合には一色小学校は避ける。

一色小学校

 その他の災害の場合には広域避難所として指定されている。

 

なお、これらの避難場所および避難経路については、葉山町防災マップおよび一色第五町内会作成のマップが各戸に配布される予定です。

災害時の避難編
災害時避難編.pdf
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